るろにん綴り

ぷーたろー気分のシングルマザーです。子育ても仕上げの時期となり、思い出したことも含めて書いてみる。

産後自殺が死因の第1位だなんて。

今日のニュースに驚きました。産後1年以内の女性の死因、第一位が自殺だそうです。産後うつはよくある症状なのですが、「2016年までの2年間で少なくとも92人」。

かすかな自殺願望が子供ができたことで霧消する……ということを私は実感していたので、これは衝撃でした。

昔に比べて産後自殺がどのくらい増えているのかわかりませんが、最近は共働きで里帰り出産が減っていること、祖父母世代の高齢化で手助けが困難なことも関係しているかもしれませんね。

子供の命や将来にかかわるかも? とあらゆる場面で考えてしまって、何をするにも決断がこわい……と孤独に辛い思いをしている人も多いでしょう。

こういうとき、きっちりした有能な人ほど大変なんですよね。子育てするうえで、安全や健康に配慮するための情報をたくさん集めて、あれもこれも気をつけなきゃ、ってなりますから。

私も大雑把な性格とはいえ、情報が入れば入るほど「そのとおりにしなくてはいけない」と思ってしまって、しんどかった記憶があります。だいたいノウハウ的なことって「〇〇すべき」「〇〇に注意」「〇〇はダメ」と、忠実に従おうと思うとそのとおりできなかったり、面倒だったりすることばかりなんですよね。

 

今思えば、授乳指導を守るのがいちばんしんどかった。

まず、出産準備品目に「体重計」が必須とありました。

出産後、家に帰ったらすぐに使います。授乳前に体重を測り、授乳後にもう一度測って、飲んだ量を記録する。母乳が足りないようなら粉ミルクを足してやる。(私の栄養不良だったのか母乳は少なかったので)。つまり体重計の目的は、飲みが足りなくないよう、多すぎないよう測ることでした。

がんばりましたよ。授乳指導で言われたとおりに。最初は母乳→足りなければ粉ミルクをやる。

結果として、1ヶ月健診で「飲む量が全然足りない。母乳はもういいからどんどんミルクをやって」と言われました。子供は出にくい母乳を飲もうとする段階で疲れてしまい、必要量のミルクを飲めていないようだとのことでした。

思うに、マニュアルどおりにやろうとするあまり、私がもたもたしすぎていたんでしょうね。それで子供の飲み方が悪くなったんだと今は確信しています。

でも、ドクターに言葉に出さないにしろ「ダメだなあ、こんなんじゃ。ちゃんとしなきゃ」みたいな態度をされて傷つきました。一生懸命やったつもりだったのに。 

 

あの一ヶ月の記憶にあるのは、体重計・記録用ノート・授乳時間の間隔といったこと。他にも哺乳瓶の消毒だとか、グッズや慣れない手順が多くて手間取りましたね。そもそも、子供の様子よりも、体重計測によって飲み足りたかどうかを判断するなんてアホみたいじゃないですか? グッズや手順に気を取られて子供の様子を感じ取ることが疎かになるなんておかしいじゃないですか?

もはや子育てというより、化学の実験をやってる感じですよ?

 

初めての子育てでは、やるべきことや、やり方の情報などは必要ですが、「なぜ必要なのか」「無理ならやらなくてもいい」「このくらい適当でも大丈夫」といった情報もぜひ必要だと思います。

そういう情報は専門家が書いたものより、楽しい子育てブログにたくさんあるんじゃないかな。しかし、信頼性の問題があるので、保健指導のときに「適当でも大丈夫なポイント」を教えてほしいですね。そして母親が気分的な余裕を持てるようになるといいなと思います。