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るろにん綴り

ぷーたろー気分のシングルマザーです。子育ても仕上げの時期となり、思い出したことも含めて書いてみる。

男は、餌付け

食は家庭のキホンと言いますが

今週は月曜から、寝坊してしまいました。

で、お弁当を作れなかった。前日に「今週は月・火・水とお弁当がいるんだよね?」と息子に確認したくせに。

出勤時間が遅いシフトとなり、息子の弁当以外に早起きする理由がなくなったのですが、「これだけは」やらなくちゃと自戒していた矢先、痛恨の極みです。

以前は「朝は弱いし作るののろいし、お弁当なんて絶対無理」と言い切って、遠足のときくらいしか作りませんでした。中学では一食300円で立派な給食があったから。(橋下・大阪維新の実施で、中学給食と高校授業料無料の恩恵だけは認めねばならないですね)

 

しかし今、息子は高校生です。夕食は週4回、簡単なものを食べてから帰ってきます。朝はシリアルのみだし、お弁当を作らなければ、まともなものを一食も食べさせていないことになる。

一日に一食くらいは作ったものを……と、ここ一年半ほどはガラにもなく、まじめに弁当作りをしています。(メインは冷食だったりしますけども)

 

「お母さんはごはんを作る係ではない」と宣言した夏。

ワタクシ料理、苦手です。献立を考えるのが面倒です。手際も悪いし、作るのに手間がかかると疲れてきます。まったくお母さんとして、不適当な人間ですね。

息子が高校一年の夏。

「しばらく、ごはん作れないからね。 昼も夜も自分でテキトーに作って食べといて!」

と宣言しました。高校生なんだから、そろそろそのくらいできるだろうと。

「お母さんは、ご飯を作る係ってわけじゃないから。今後は交代で作ることにしようか?」などとうそぶいていました。

 

時はおりしも夏休み。彼は一日中ヒマなんだし、焼きそばとかカレーとかは時々作らせてたし、自ら凝ったオムライスを試作したりという息子です。外食費は渡さなかったけど、冷蔵庫は食材でいっぱいにしてあり、まあなんとかなるだろうと思ってました。

しかし、です。結果は悲惨なことになったのでした。

お盆の親戚の集まりで、息子がLINEのタイムラインで「ごはんを作ってもらえない」とぐちぐち書き込んでいることが発覚しました。私はブロックされてるので見られないんですが、他の全員が見ていて教えてくれました。時々、自分の作った料理を自慢げにUPしてたようですけども、毎日まともな料理を作ってたわけではないでしょう。

そして。

秋になって気づいてみれば、学校の成績が急落してました!

はい、取り返しのつかないほどに下の下の成績に。

三者懇談で、なんでこうなったの? って先生にたずねられ、「なんか、勉強する気がしなくて……」とつぶやく息子。

 

ああああああ、これは、私があまりにもほったらかしたせい?

毎日一食も作ってやらないのは、やりすぎだったか……。

と、大失敗を悟りました。

高校生になったからって、急に手を離していいものではなかったのですね。子育て、舐めてた。いや、手は離しても、せめて目を離すべきではなかったのでしょう。

中学時代に、息子が高校生になったら、私は自由だ~♪ なんて心待ちにしてたんですけど、ノーテンキすぎました。まだまだ、親の態度に敏感に反応してしまう年頃なのですね。かまわれるとウザいけどかまってほしいという、めんどくさい時期なのです。

 単に栄養不足になったという可能性もあり得ますけど、メンタルな部分は大きいのではないかと思います。

言いわけをしますと

あの夏の間、私は遊んでいたのではありません。

前職場が事業廃止になるのでその準備に気を取られ、廃止後も走り回ってあとしまつをしてました。各種届出から事務所の退去、経理やら庶務やらで忙しかったです。

それを一段落させると、すぐに大学主催の講座に通学を始めました。資格取得のためのコースで、期間は二か月弱、通学に往復4時間、授業は一日9時間(休憩含む)がざら、休みは日曜のみという日々が続きました。盆休みもろくにない過酷なスケジュールでした。あんなに勉強したのは生涯で初めてかもしれない。予習復習が必要な科目もあり、全科目の試験をパスしないと資格がもらえない、遅刻早退ができるのは通算で数時間までという厳しい内容でした。

そういう状況だったので、受講期間は息子と話すひまも十分ではなかったのです。

「今日は何食べたの?」「あしたは、あれを食べるといいよ」くらいは言ってやればいいのに、できてないなと気になってはいたんですけどもね。

自分は昼はコンビニなどで買ったもの、夕食は何を食べていたか覚えていません。今思うと、息子に「お母さんの分も作っておいて」と頼み、夜おそくなってもそれを食べ、おいしいね、よくできてるね、とかほめてやればよかったなあ。

(あっ、これって、奥さんに離婚された男のセリフみたい? シングルマザーはどうもオヤジ化するんだよね……) 

 

講座を修了したあとも、体がダメージを受けていて、しばらく立ち直れませんでした。就活も始めたし、ちょっとヨロヨロしてたと思います。息子のほうに気遣いがいかなかった。息子としては、母が自分には無関心なんだ、どうでもいいんだと感じていたと推測します。

 

人間は身近な人間に関心をもたれないと元気をなくし、枯れてしまうんですね。「愛情を注ぐ」とか言うけど、具体的にやると「視線を注ぐ」ということなのか。

ま、男子は母にジロジロ見られるのは嫌がりますけど、「ちゃんと見てるよ」という態度が大事なんだなあと思いました。

 

弁当は「かまってるよ」のサイン

というわけで、それ以来、反省して弁当つくってます。弁当作りにも、ようやく慣れてきました。

 

今、弁当を作ってるのは、「君のことをちゃんと気にかけているよ」というサインです。やっぱり手抜きですけど、作ってやると嬉しそうな息子です。

掃除は分担、洗濯は各自、でも食事はやっぱりお母さんの係なんでしょうか。犬がごはんくれる人をご主人様としたうのと、なにか同じようなもの?

 

いつぞやの、テレビの街頭インタビューが忘れられません。子連れの主婦らしき人をつかまえて質問。

 ーーダンナさんに食べさせる夕食はおいしくとか、気をつかってますか?

「おいしくないと、家に帰ってきたくなくなるでしょ」

「私もそうですねー。やっぱり、餌付けっていうか~」

男は、餌付け。主婦のみなさんのおっしゃりようは深いなあ~、真理かも、と感心しました。

 

 そうそう、先日、生まれて初めて「かに玉」を作りました。息子の所望です。

一緒に夕食をとる回数が減ったので、週に一回くらいは希望の品を作ったり、新メニューにしようという気になりました。かわりに、自分ひとりでとる夕食は普段よりもひどい手抜きになったので、手抜き度プラマイゼロってとこです。