るろにん綴り

ぷーたろー気分のシングルマザーです。子育ても仕上げの時期となり、思い出したことも含めて書いてみる。

母の愛は永年無料。

母の愛は無償の愛ってことになってるけど、ほんとにそうなのか。そんなことはないと思う。まわりの母たちを見ていると、子どもにお金と手間をかけている人ほど、子どもへの期待が大きいようだ。

「いい成績をとってほしい」

「いいところに進学してほしい」

「いい仕事についてほしい」

「早く孫の顔を見せてほしい」

とかね。

 そりゃまあ、多少は期待してまうし、まったく期待しないのも子どもにとっては「無関心」と冷たく感じられるものです。ほどほどに、がお互いに幸せです。

 

でも。

 私は子どもから、十分に見返りをもらってきたと思います。シングルで育てるのは大変だけど、その分、子どもに癒やされてきたから。

 

 若い頃は、何のために生きているのか良くわからない気がしてました。ひととおり好き勝手に遊んだし、自分ひとりがこの世からいなくなっても大勢に影響はない。あした事故で死んでも悔いはないと思ってました。

 

 子どもができると、人生が変わります。死ぬなんてもってのほかです。

 子どもが健全に大きくなれるように、母は決して病気にもなれません。子どものために休む日に備えて、自分の風邪ひきで仕事を休むなんてこともできなくなるわけです。

 

 それは大変でしたが、私が子どもを守っていたというより、子どもに生命力を強くしてもらっていた気がします。仕事に行き詰まって息をするのも苦しかったときも、子どもが寝ている布団にすがって、気を落ち着けた記憶もあります。

 

 抱っこの時期は重たくて、「早く手をつないで歩けるようになったらいいな」と思ったし、生意気な時期になるとこっちも息抜きしたくなって、「夜も留守番できるくらい早く大きくなっちゃえ」なんて思ってました。

 でも、今となってはもう一度、子どもが小さいときに戻りたい!!! とすら思います。かわいかった。癒された。楽しかったな〜。もう一度、手をつないで歩きたい! 小学生のうちはがんばって旅行に連れていき、安いホテルのセミダブルベッドに二人で寝たのもなつかしい。

 大きくなると男の子は母親と歩くことすら嫌がるので、もう二人で出かけることもありません。子どもが家にいるだけで、やっぱり癒やされますけどね。母の愛は無償じゃないけど、もうお釣りが出るくらいだと思います。私はサボりな母なので、特にそう思います。

(クリスマスとか誕生日とか発表会とか運動会とか、あのときもこのときもテキトーだったし、サボってごめんね!!!)

 

 今後の課題:子離れは重要です。

子どもが家を出てもおかしくない年になったら、いつ出ていくと言っても引き止めないようにしたいと思います。母子家庭の母は子どもにとっては重たいものです。「孫の顔を見せろ」とか強要もしないように気をつけたい。息子を恋人のように思っているヒトがいますけど、あれでは息子が辛いんじゃないかと思うわけで。

 

かわりに、猫でも飼おうかしら? と真剣に考えています。