るろにん綴り

ぷーたろー気分のシングルマザーです。子育ても仕上げの時期となり、思い出したことも含めて書いてみる。

シャワーフックを交換する

シャワーフックが壊れた

それは春先のことであったと思う。何ヶ月もそのまま放ってあった。壊れた部品はそのまま、シャワーヘッドは浴槽の縁などに置いていた。

 

INAXにそのうち修理を依頼しようと、ユニットバスの品番を撮影してグーグルkeep(付箋アプリ)に表示してあったのだが、電話しないまま今まで来てしまった。

 

時間がなかったわけではない。無気力すぎますね。

 

交換用の部品を購入。

無気力が過ぎると家が荒廃します。家は手入れしないと荒れていく。荒れた部分が多くなってきたので、さすがにひとつ片付けないと、とシャワーフック修理に動く。

 

INAXに電話する前に、試しにネット検索してみました。

すると、あるわあるわ、「シャワーフック壊れた」関連のブログや、部品販売のページが!

 

手摺兼スライドバーについている高さ調節可能なシャワーフック、どうやら壊れやすいらしいです。

LIXILのページによるとスライドバーの直径24mm用と30mm用があると。24mm用しか販売していない。30mm用は安全のため販売してないと……。30mmなら修理を呼べということですね、ふむふむ。

早速、壊れた部品のサイズを測り、24mmと確認。結局、LIXILではなく楽天の設備屋さんで購入したのでした。

 

なぜ失敗するのか?

商品が到着しました。

結論を言うと、装着できませんでした。完全に失敗です。あらためてスライドバーの径を見ると30mmで、購入したのは24mmと合いません。

なんで間違えるんでしょうね?

たぶん、「修理を呼ぶのは面倒だから24mmであってほしい」という希望的観測がそうさせたんでしょうね。部品の関係ない部分の径を測っちゃったんだろうなあ。

合わないものは返品不可のため、捨てるしかありません。

本日あらためて、30mm用の部品を注文。LIXIL直販でなければ、ふつうに販売されていました。

 

無気力はあらゆる失敗のもとですね。やることが投げやりでした。もうちょっと気合を入れていかなくちゃ と反省しております。

 

 

生産性って何それおいしいの? 副業ライターはじめました

副業で、ライターを始めました。空いた時間でちょこっと稼げたらいいなーと思い立ったのです。しかし、仕事は甘くない。生産性低いため、ヒーコラ言ってます。

昔、少しライターをやってたことがあったから、そんなに心配してなかったんですけどね。やってみると書くのが遅い! 遅すぎる!!!!

これではいったい、時給はいくらなのっ……。という状況です。

 

取材に行かなくてもできるWebライターですから、もちろん報酬は安いけど、その分難易度は低いと見てたのです。いわゆるコピペライターをマシにしたくらいの感じかなと。

(契約違反になるので具体的なことは書けないんですが)

まあ、思ったような依頼内容だったんです。一般向けのライフハック系のネタで、ネットでいろいろ調べたら書けるような記事ですね。でも、コピペでなく調べるとなると、それなりに時間がかかります。そして、文章を書くのが自分で思ってたよりめちゃくちゃ遅かった。おかげで空き時間どころか、休日の家事と睡眠の時間が減るほどツメツメで仕事するはめになっちゃいました。

 

「こんなんだったら続かないカモ……」

 

と感じていたこの頃なのですが、始めてすぐやめるなんて情けない。ピシッとわかる文章を速く書けるようになりたくて、仕事しながら上達したい気持ちもあるので、もう少し続けたいです。情報収集のスキルも上げたいし、世間で話題になってる話題に多少明るくなれるのもメリットです。

 

そこで、へこみつつ「ライター」で検索してみる。

「ライターになる方法」とか「ライターで稼ぐ」とかいうブログがいろいろとひっかかかりました。

「安いWEBライターで稼ぐには、1時間に2,000字書けるようになればいいんです!」

と書いてる人を以前見かけた。今回はもっとすごいのを見つけたよ。

 

「1時間に8,000字くらいいきます」という人がいた。

 

超有名ブロガーさんです。書いてる内容はコピペなんかじゃありません。依頼されたネタじゃなく、まったくのオリジナルです。ふだんから小ネタを拾い、専門といえるくらい詳しい分野の情報を集め……。

ははは。神かよ?

小説の教室のようなところに出入りしていたことがあり、そこでは時速1枚(300〜350字くらい)書ければいいとされていたんですけどね。小説と記事では違うとはいえ、お金を稼ぐってのは大変なことです。

 

ライターをやってた時代、そんなに遅筆を気にしたことはなかったんだけど、なんでかな?

思うに、あの時代は今ほど「生産性を上げろ」と言う人が少なかったんだな。

好きなだけ残業してて良かったし……というか、残業しないとヒンシュクな感じだったからね。自宅でフリーライターをやっていたときも、仕事を時給換算なんてしないで、ただがんばっていたような気がします。

 

短い時間で大きな成果を上げるのが、生産性。

でも、そればっかりを考えると人生は良くならないと思い直した。

超有名ブロガーさんも書いてました。「慣れないと時給200円くらいになっちゃう」って。でもそれを気にしてたら、慣れて速くなるところまでやってられないですよね。生産性以外に自己研鑽の時間も入ってるんだと考えないとダメです。

 

先日、こんな話を聞きました。

生産性、生産性という掛け声で残業禁止になってから、フランス人の自殺が増えた。

 

なんか、すごくわかります。

ーー仕事時間内はめちゃくちゃ生産性が高くないとダメ。

ーー時間内はちょっとでも気を抜いたらダメ。

そんな働き方は精神的にしんどいです。ダラダラ残業させられるのもイヤですけどね。

 

ま、副業ライターは自分で調節できるはずなんですけど、もうちょっと生産性を上げる技を身に付けないと、休みがなくなってしまう。ので、がんばります。

 

男は、餌付け

食は家庭のキホンと言いますが

今週は月曜から、寝坊してしまいました。

で、お弁当を作れなかった。前日に「今週は月・火・水とお弁当がいるんだよね?」と息子に確認したくせに。

出勤時間が遅いシフトとなり、息子の弁当以外に早起きする理由がなくなったのですが、「これだけは」やらなくちゃと自戒していた矢先、痛恨の極みです。

以前は「朝は弱いし作るののろいし、お弁当なんて絶対無理」と言い切って、遠足のときくらいしか作りませんでした。中学では一食300円で立派な給食があったから。(橋下・大阪維新の実施で、中学給食と高校授業料無料の恩恵だけは認めねばならないですね)

 

しかし今、息子は高校生です。夕食は週4回、簡単なものを食べてから帰ってきます。朝はシリアルのみだし、お弁当を作らなければ、まともなものを一食も食べさせていないことになる。

一日に一食くらいは作ったものを……と、ここ一年半ほどはガラにもなく、まじめに弁当作りをしています。(メインは冷食だったりしますけども)

 

「お母さんはごはんを作る係ではない」と宣言した夏。

ワタクシ料理、苦手です。献立を考えるのが面倒です。手際も悪いし、作るのに手間がかかると疲れてきます。まったくお母さんとして、不適当な人間ですね。

息子が高校一年の夏。

「しばらく、ごはん作れないからね。 昼も夜も自分でテキトーに作って食べといて!」

と宣言しました。高校生なんだから、そろそろそのくらいできるだろうと。

「お母さんは、ご飯を作る係ってわけじゃないから。今後は交代で作ることにしようか?」などとうそぶいていました。

 

時はおりしも夏休み。彼は一日中ヒマなんだし、焼きそばとかカレーとかは時々作らせてたし、自ら凝ったオムライスを試作したりという息子です。外食費は渡さなかったけど、冷蔵庫は食材でいっぱいにしてあり、まあなんとかなるだろうと思ってました。

しかし、です。結果は悲惨なことになったのでした。

お盆の親戚の集まりで、息子がLINEのタイムラインで「ごはんを作ってもらえない」とぐちぐち書き込んでいることが発覚しました。私はブロックされてるので見られないんですが、他の全員が見ていて教えてくれました。時々、自分の作った料理を自慢げにUPしてたようですけども、毎日まともな料理を作ってたわけではないでしょう。

そして。

秋になって気づいてみれば、学校の成績が急落してました!

はい、取り返しのつかないほどに下の下の成績に。

三者懇談で、なんでこうなったの? って先生にたずねられ、「なんか、勉強する気がしなくて……」とつぶやく息子。

 

ああああああ、これは、私があまりにもほったらかしたせい?

毎日一食も作ってやらないのは、やりすぎだったか……。

と、大失敗を悟りました。

高校生になったからって、急に手を離していいものではなかったのですね。子育て、舐めてた。いや、手は離しても、せめて目を離すべきではなかったのでしょう。

中学時代に、息子が高校生になったら、私は自由だ~♪ なんて心待ちにしてたんですけど、ノーテンキすぎました。まだまだ、親の態度に敏感に反応してしまう年頃なのですね。かまわれるとウザいけどかまってほしいという、めんどくさい時期なのです。

 単に栄養不足になったという可能性もあり得ますけど、メンタルな部分は大きいのではないかと思います。

言いわけをしますと

あの夏の間、私は遊んでいたのではありません。

前職場が事業廃止になるのでその準備に気を取られ、廃止後も走り回ってあとしまつをしてました。各種届出から事務所の退去、経理やら庶務やらで忙しかったです。

それを一段落させると、すぐに大学主催の講座に通学を始めました。資格取得のためのコースで、期間は二か月弱、通学に往復4時間、授業は一日9時間(休憩含む)がざら、休みは日曜のみという日々が続きました。盆休みもろくにない過酷なスケジュールでした。あんなに勉強したのは生涯で初めてかもしれない。予習復習が必要な科目もあり、全科目の試験をパスしないと資格がもらえない、遅刻早退ができるのは通算で数時間までという厳しい内容でした。

そういう状況だったので、受講期間は息子と話すひまも十分ではなかったのです。

「今日は何食べたの?」「あしたは、あれを食べるといいよ」くらいは言ってやればいいのに、できてないなと気になってはいたんですけどもね。

自分は昼はコンビニなどで買ったもの、夕食は何を食べていたか覚えていません。今思うと、息子に「お母さんの分も作っておいて」と頼み、夜おそくなってもそれを食べ、おいしいね、よくできてるね、とかほめてやればよかったなあ。

(あっ、これって、奥さんに離婚された男のセリフみたい? シングルマザーはどうもオヤジ化するんだよね……) 

 

講座を修了したあとも、体がダメージを受けていて、しばらく立ち直れませんでした。就活も始めたし、ちょっとヨロヨロしてたと思います。息子のほうに気遣いがいかなかった。息子としては、母が自分には無関心なんだ、どうでもいいんだと感じていたと推測します。

 

人間は身近な人間に関心をもたれないと元気をなくし、枯れてしまうんですね。「愛情を注ぐ」とか言うけど、具体的にやると「視線を注ぐ」ということなのか。

ま、男子は母にジロジロ見られるのは嫌がりますけど、「ちゃんと見てるよ」という態度が大事なんだなあと思いました。

 

弁当は「かまってるよ」のサイン

というわけで、それ以来、反省して弁当つくってます。弁当作りにも、ようやく慣れてきました。

 

今、弁当を作ってるのは、「君のことをちゃんと気にかけているよ」というサインです。やっぱり手抜きですけど、作ってやると嬉しそうな息子です。

掃除は分担、洗濯は各自、でも食事はやっぱりお母さんの係なんでしょうか。犬がごはんくれる人をご主人様としたうのと、なにか同じようなもの?

 

いつぞやの、テレビの街頭インタビューが忘れられません。子連れの主婦らしき人をつかまえて質問。

 ーーダンナさんに食べさせる夕食はおいしくとか、気をつかってますか?

「おいしくないと、家に帰ってきたくなくなるでしょ」

「私もそうですねー。やっぱり、餌付けっていうか~」

男は、餌付け。主婦のみなさんのおっしゃりようは深いなあ~、真理かも、と感心しました。

 

 そうそう、先日、生まれて初めて「かに玉」を作りました。息子の所望です。

一緒に夕食をとる回数が減ったので、週に一回くらいは希望の品を作ったり、新メニューにしようという気になりました。かわりに、自分ひとりでとる夕食は普段よりもひどい手抜きになったので、手抜き度プラマイゼロってとこです。

連休の母子ふたり旅

今年のゴールデンウイークも、もう終わりですね。みなさん、よい連休を過ごされたでしょうか。

私は懸案の冬物大洗濯は中途のまま、本日最終日は旅行の始末を含めた通常洗濯で暮れようとしています。

 

今年は息子の希望により、思いがけず一泊二日の弾丸で行ってきました。

母子ふたりの連休旅行は卒業だと思ってたんですけどね。だって、高校生男子ともなると母と二人きりなんてウザイだろうし、私も連休の混雑はうんざりです。

 

子どもと旅をする

とはいえ、私も息子が中2の終わりになるまでは、できるだけ旅行に連れていくようにしてました。ひとつには、日頃は特に楽しいこともないだろう息子に、少しでも非日常の体験をしてほしかったからです。(部活でスポーツなんかに打ち込んでほしいという期待は見事に外れ、息子は家にこもりがちでした)

私はもともと旅が好きとはいえ、ふらふらと道に迷っているのか旅しているのかわかんない、というプータロー旅人です。連休の繁忙期に計画をたて、宿をとって移動の手配をして……というのはかなり苦手です。

でも、私だって子どもと楽しく旅行がしたかった。ひとり旅だったらぼんやりブラブラするだけだけど、子どもがいるからこそ楽しくしたいって思える。

だから、けっこうがんばりましたよ。

 

連休、旅行しようか?

と思いつくのが、早くて三か月前。このころにはネット上のめぼしい宿は大体埋まっています。国民休暇村とか、朝夕食付きでお手頃なところは概ね全滅ですね。こういう人気の宿は半年前に電話攻撃しないとダメなんでしょう。それと、キャンセル料がかからないうちは二股三股で予約を押さえる人がいるので、ネット上で目立つ宿はすぐにいっぱいになる、という傾向があるようです。

クラス上の宿なら空いてますけど、そんなにお金はかけたくない。いい宿に泊まること自体を旅の目的にする場合もありますが、子どもと泊まるのにそんな贅沢は必要なしと考えて、できるだけ安いところを探しました。

 

母子旅の宿のおすすめは

  • ビジネスホテル  

都市部に泊まるならビジネスホテル。便利な場所にあるので食事なしでいいでしょう。朝食バイキングなどは宿泊セットで割安の場合か、子どもが大食いの時期に限ってオーダーすべし。観光の出発点として交通の便がよいし、宿の人に無用な気を遣うこともないので気楽です。

最近は観光目的の利用も多いので、「カップル向け・セミダブルベッド利用格安プラン」なんてのもあります。子どもがちびっ子なら問題なく寝られます。

私が譲れないのは大浴場です。狭い部屋のバスユニットではのんびりできません。ビジネスホテルでも「大浴場つき」を探せば必ずあるので、そっちにしましょう。

ただし男風呂は立派で女風呂は小さい、というところもたまにあるので要注意です。

 

蛇足ですが、「ビジネスホテル」という名前の元ラブホに泊まったことがあります。口コミもチェックせず、知らずに予約してしまいました。ラブホが流行らなくなったので、ビジネスに改装したらしいです。お風呂と部屋の間に窓があり、そこを見えないように覆ってありました。値段のわりに部屋とお風呂が広いのはいいんですけどね。子どもも小さくてラブホって何なのかもわかってなかったので、いいんですけどね。ええ、いいんです。ラブホでも、泊まれたら私は。相手があれですけど。

  • ペンション・民宿 

ビジネスばかりじゃ味気ない。旅の雰囲気を味わうにはペンション、または民宿がよいです。場所はたいていへんぴなところにあるので、車でない場合は足の確保を考慮する必要がありますが、そこで過ごすことがひとつのイベントになると思います。 

選び方としては、地元産の食材を売りにした朝食・夕食を出しているところがいい。

宿の人は「自分の家」感が強いのでそれなりに気を使います。混雑時の連休はお風呂も客同士譲り合って順番に素早く……とか、部屋の鍵が甘いとかいうこともありました。

ま、それも旅の味わいのうちと考えて。人の顔が見えるのが民宿・ペンションの特色ですからね。

複数の宿で「近くに大きい浴場があるから入ってきたら」と勧められたことがありました。それはそれで、別の地元体験ができていいものです。

  • ネット予約できない宿

どうしても高知市内の宿が見つからなかったとき、宿の協会のリストを見て電話予約したことがあります。耳の遠いおじいさんが出て「はいはい~」と簡単に予約を受けてくれ、「ほんとに予約できてるのかな?」と不安になったことがありました。

行ってみるとそこはどうやら工事関係者の宿でした。大阪や東京でいうところの日雇い労働者の宿ではなく……小さい旅館でした。掃除などは行き届かないうらぶれ感がありましたが、宿の人はフレンドリーだったし、息子は備え付けのマンガに読みふけり、無事に宿泊できました。

四国では四万十川でも宿がとれず、カヌーアクティビティの予約のとき相談すると、「もしかしたら空いてるかも」と宿の電話番号を教えてくれました。そこも工事関係者御用達らしい旅館。剛毅な女将さんが近所の手伝いを使ってやっている宿でした。

ここでは分厚いカツオのたたき、大きな川ガニひとり一杯、などなどものすごい量のごちそうが出てきてびっくりしました。小学生だった息子には「和風の食べ物ばかりじゃ、物足りないでしょ」とこれまた大きな鶏のから揚げなどをガンガンサービスで出してくれて。

夕食で一緒だったカップルはオプションの天然うなぎを「これ、今日一匹しか取れなかったんだよ! 手に入って、運がよかったね!!!!」と出されて「え? 電話で聞いただけで、予約してないですけど?」とつぶやいてたけど、結局勢いに押し切られて食べてました。

朝食もそれはもう、すごい量でしたねー。四万十らしい豪快さを味わえました。

スマートで行き届いた宿を望む人、神経質な人には全くおすすめしませんけど、こういうハプニングも旅の醍醐味だと思います。

 

他には「会員制の宿」というのがあります。バブルの頃に流行ったリゾートクラブというのでしょうか、オーナー会員なら会員料金で、紹介のあったゲストなら一般より少し割引の料金で泊まれるというものです。人気の高い宿なら会員のみでいっぱいになるのでネットに出てきません。大企業なら保養所として使える場合もあるし、年配のお金持ちなら会員権を保有している確率が高い。コネがありそうな人がいたら聞いてみるといいと思います。ただし、予約は早めにしないと埋まっちゃいます。

大きくなって、ちょっぴりグレードアップ

以前は、なんでも安上がりに……が信条のような母子旅でした。昔は夜行バスも利用したし、なるべく安い列車に乗ってました。なんとかなる距離なら私の運転で、車移動。

今回はちょっと様子が違いました。まず、移動は奮発して新幹線。一泊二日しかなく、遠いとなると新幹線か飛行機しかないです。(夜行バスも長距離運転も、しんどいことはもう避けたいです)。

新幹線は飛行機と変わりなく、点と点を結ぶ移動になります。車窓の風景から土地の様子を感じるといった趣はないし、私流の旅作法からはずれますが、一泊二日に凝縮した旅行になりました。

 

食事も、どこでも食べられるマクドやチェーンレストラン、コンビニで買って済ませるなどは避け、なるべく地元らしさを感じられる店でとりました。

高校生ともなると「旅行に行ったら土地ならではのものを食べるべし」という意味もわかっているし、おいしさもわかりますからね。

 

というわけで、宿は相変わらずケチってビジネスだったんですけどね。たった一泊二日なのに、これまでになくお金がかかりました。

でもまあ、自分が若い頃、貧乏旅行であちこち行ったのに土地の名産をあまり食べなかったのが悔やまれるので、多少の出費は良しとします。

 

高校生にもなった息子と何日も向き合うのは、お互いに濃すぎる。息子の旅行目的の他に一か所プラスできたし、太く短くの旅行で良かったかもしれません。

パソコンこわい、ネット漂流

パソコン欲しくてネットに溺れる

 パソコン欲しい病にとりつかれ、しばらくスペック&値段調べ、レビュー漁りに明け暮れておりました。パソコン買い替え時だなーと思い出してから一年半、もういいでしょう。

 悩みすぎてネット漂流から帰ってこれなくなったのでポチッとケリを付けました。今、配送待ちです。

 

 いやー、物欲の業は恐ろしいですね。

 調べれば調べるほど高スペックなものが欲しくなり、「薄くて軽くて高性能で安いやつ」なんて矛盾した要求に苦しみます。ネット巡回が深夜におよび、睡眠時間が減るほどでした……。

 特にパソコンはネット上の情報が多いので、調べがいがありすぎる。あれもこれも気になって、頭が悪いので必死にメモって比較表を作ってみたり。まあ、最近のトレンド、新しいインターフェイスについてなど勉強にはなりました。

 

 そこで改めて気になったのは、

ネットで得る情報のほとんどが広告だ!!!! ってことです。

 たとえば日経系列のサイトなんかはパソコン関連の記事が多いのですが、よく吟味してみると「自発的にフラットに書いたもの」と思える記事と、「広告目的だな、この褒め口調は」と興ざめする記事がありました。まあ、スポンサーだったり、実機を借りたりとおつきあいもあるわけで、当然なんでしょうけど。いつも辛口のライターさんが太鼓持ちになってるのは、読むのがつらいし、ちょいがっかりです。

 そこで、素人さんが書いてるブログのほうがユーザー目線で書いてて信頼できるかなー と思っていろいろ読む。すると、ブログも同じ状況なんですね。だいたい、褒めてるのが多い。

 価格コムとかショッピングサイトのレビューは「がっかり」とか「このメーカーでは二度と買わない」とか熱く怒ってるのをけっこう見るけど、ブログにそんな調子の記事を書く人はいない。そりゃ、そんなもん誰も読みたくないですもんね。

 ポジティブ基調なのは別にいいんです。ただ、明らかにどの製品も褒めてばっかりのブログがある。検索結果を見渡したとき、アフィリエイト目的のブログの比率が体感8割以上とも思えます。

 かなり信頼性が高いと思われるブログでも、ときおり「太鼓持ち?」と思える記事が混じっている。中身のある面白い記事を書き続けるブロガーさんはアフィリエイト高収入だったり、スポンサーとのおつきあいも発生して、本職ライターと大差なくなってくるのかもしれませんね。読むときは何が目的で、どういう状況で書いている記事なのか、推量しながら読む必要を感じました。

 

 しかしながら、ネットに慣れてないと「この春おすすめのパソコン10選!」なんていう薄っぺらなコピぺ編集記事に引っかかってしまうかもしれません。私も最初はひっかかりました……。中身を読んだら数年前の情報を使いまわしていたり、絶対に実機をさわったこともない人が書いた記事だということがよくわかります。なのに、そういう記事が検索上位にけっこう入ってくるんです。手軽に読めるし、それだけしか見なかったら信じてしまうかもしれない。

 

若者がネット・パソコンに強いって本当?

 これは息子にも注意しておかないとなー、と思いました。

 情報リテラシーって大事ですね。情報の少ない人が騙されるのは当たり前なんですけど、今は情報がいっぱいあるなかで信頼できる情報を見つけるのがとっても大変です。

 最近、職場で若い人と接して思うに、意外にネット検索して調べるのが苦手な人が多いですね。まず検索もろくにしないで、はてなとかに質問に行っちゃう人がいる。次に検索はするけど上位だけチラ見して終わり、とか。

 

 パソコンの使い方のほうでは格差が顕著で、スマホフリック入力は早いけどキーボードはあまり使えないという人がいる。プリンターなんてめったに使わないという人も多いんじゃないかな。

 しかし、「できる」人はすごいです。Officeソフトなんて子どもの頃から使ってて、かわいいカードから見映えのする報告書まで一瞬で作っちゃうんですね。こういうのはスマホだけではできないことだから、パソコンスキルは仕事ができる人になるには必須だなと思います。

 いまどき、どんなに文系の職種でもデータをエクセルで加工するのは日常業務だし、お店なんかでもレジやバックにシステムが入ってる。パソコン苦手では生きていけないです。

 

 そういう危機感もあって、息子が高校に入ったとき格安スマホとお下がりパソコンを持たせました。スマホは月800円ほどで使えるものです。そのかわり、家は固定回線でwifi環境にしています。でっかいパソコンに親しんでくれるよう。少しは効果あるでしょうか?

 

 ところで、私の前任者はどうも「ひきこもり男子」だったようなのですが、「覚えることが多くて無理だった」、とかで辞めた(辞めさせられた?)らしいです。

 彼のメモがデスクに残ってたのを見てのけぞった。USBメモリの抜き差しの手順がていねいに書いてある。

 ――USBの使い方も知らんかったんかい!!!

 そりゃ、覚えること多すぎる、ってなりますよね。

 

 情報リテラシーは大切、パソコン知識もアップデートしていかなくちゃいけません。

 私もがんばろうっと。

実家に戻れば下女暮らし(後編)

シングルマザーが子連れで実家に置いてもらうこと。

家賃・食費の危機がなくなる、子育ても祖父母に協力してもらえる。

夢のような恵まれた環境ですよね。

でも、ここには罠があります。

 

実家住みなら保育園に入れない

 よほど保育園に空きのある地域でもなければ、実家住みの人は保育園に入るのが難しくなります。保育所入所要件は「保育に欠ける」つまり世話をしてくれる人がいないことですから、「祖父母が見ることは可能ですよね?」と言われるとアウトです。

 私の場合は同居でなく、近居なのに、これにひっかかりそうになりました。申請書には「祖父母の家との距離」を書く欄がありました! 

 おじいさんは外へ働きに、おばあさんも家で事務仕事、加えて二人とも高齢(もちろん年齢チェックが入ります)……という事実を書類にし、なんとか申請できましたが。

 保育の緊急性をポイント換算して待機リストに載る順が決まるので、祖父母同居だと申請できない、またはいつまでたっても順番が回ってこないかも! シングルマザーは実家にいると、シングルマザー扱いではなくなるのです。

 

 シングルマザーのステイタス、これは重要。

 

児童扶養手当は枠外になる

 貧窮するひとり親は「児童扶養手当」というものが申請できます。所得によって段階があるけど、最高額なら子どもひとりの場合で月額4万円あまり。年々支給額が減り、所得制限も厳しくなっているけれど、困ったときは本当に助かります。

 ここでもシングルマザーのステイタス(?)が問題になる。世帯収入で所得計算しますので、実家住みなら親の収入も(年金でも)合算されます。自分が無職でもたいてい支給の枠外になるでしょう。実家にいるけど住民票は二つの世帯に分けている、という場合でも実態優先で、ひとつの世帯とみなされます。

 また、祖父母のほうでも、子が同居することでなにかの福祉の恩恵が削減されてしまう可能性があります。介護、健康保険の自己負担、高齢者支援サービス……自治体にもよりますが、そういうものが打ち切られたら、責任とって補填しろと祖父母に言われそうですねえ。節約しようと実家に帰ってきたつもりが、かえってマイナスになっちゃうかもしれません。

 

実家で「娘さん」ではいられない

 そんなこんなを考えると、実家に戻ってひと息ついて、そのままダラダラと置いてもらうのは得策ではありません。一刻も早く、安い家賃の適当な家へ移りましょう。ちなみに、公営住宅の申込みも、実家にいると「住まいに困っている」という要件に該当せず、申し込み枠から はずれてしまう場合があるんですよね。実家にいると保育園に入れない、公営住宅に入れない、一旦入ると抜けられないタコツボとも思える状況です。

 あれ? これってなにかに似てませんか?

そう。離婚したいけどダンナの経済カ圏から出られない――そんな状態と同じです。

 

 とりあえず、まともな労働条件のまともな収入の仕事につくこと。これがいちばん重要です。時給の安い仕事を安易に続けてはいけません。

 実家にいると収入が少なくても食べてはいけますけど、それでいつまで続くでしょうか? 今はこれが楽だから、と消耗品人材に甘んじててはスキルアップもないし、先で困ると思います。

 実家にいるなら、そのメリットを活かしてフルで就活なり起業なりに動くのが吉でしょう。

 

 実家に戻ったら、最初は祖父母は孫と接して喜ぶし、娘にも「まあちょっと、ゆっくりしたら」と言ってくれるかもしれません。でも、それは最初だけです。そのうち「自立できない娘」という扱いになり、「じゃあせいぜい家事雑用をしなさい」と24時間体制の下女身分に落ち着きます。孫もたまに会うと楽しいけど、毎日いるとなると、おじいちゃん・おばあちゃんだってしんどいものですよ。

 

 うちの親はやさしいから大丈夫、という人はまあいいですけど……父母を介護して看取ったのち自分の老後までも暮らしが成り立つのであれば。今の時代、成人した子どもに援助を求めるのは酷ですから、あてにしないほうがいいと思います。

 

シングルマザーの品格って。

 しかしながら、自分が「娘さん」をやっていては、責任をもつ親として子どもに接することができないと私は思います。子どもは祖父母が育てたというのでは、せっかくシングルになった(?)甲斐もないと思います。

 

 私は、祖父母のおかげでご馳走が食べられたり、旅行に行けたりしたときは、

「これはじいちゃんのおかげだからね。お母さんはこんな贅沢できないからね」

と必ず子どもに伝えています。そしてふだんはきっちり節約生活をしています。

 人間、分相応の生活をすべきだと思うので、できるだけ私の収入だけで暮らすようにしてきました。入学祝いだとか祖父母はいつも多めにくれてたんですけど、意地でも使わないようにして貯金してます。

 子どもからは小遣いが少ないとか文句がでましたけど、親の収入が少ないんだからこんなもんでしょう、と言ってきました。

 

 子どもにしたらいい迷惑ですね。

 でも、私としてはー応自力で子どもと二人で暮らしてきた、と言えることで満足です。母に気がねなく使えるキッチンとダイニングがあり、父にもダンナにも気をつかうことなく、リビングにふんぞりかえってTVを見て、、、。

 

  これではオヤジですね。

 でも、これが私の望みどおりの暮らしです。

楽ちんなのです。

 

 

 

 

 

実家に戻れば下女暮らし(前編)

 シングルマザーは実家で暮らすべきではないと思う。

 出戻り娘の地位は下女同然です。ダンナと別れたらとりあえず実家に……と考えているあなた。やめといたほうがいいです。ほんの一時的に、というのでなければ。私も諸事情により実家に同居したことがありますが、半年で音をあげました。

■マイナスポイントー祖父母の思うこと

  • 近所の手前、人生に失敗した(!)娘がいると恥ずかしい
  • 居候なんだから、住み込みの小間使いのように娘は働くべき
  • こんなに頼りない娘は母として半人前。祖父母が子育てを指導すべき
  • ダンナがいないんだから、娘はウチのもの。親の言うことを聞くべき
  • 孫の将来は私たち祖父母にかかっている
  • 娘はひとり者なんだから、職場で高収入・昇進を目指すべき
  • 娘は母親として、残業しないことはもちろん、行事の日は仕事を休むべき

てな感じでしょうか。最後のふたつは明らかに矛盾してると思いますけどね。孫には甘く、娘にはどこまでもダメ出しが多いです。ダンナがいる娘には遠慮というものがあり、別の家庭の主婦という尊重もあるんでしょうけど、シングルマザーになった娘なんて困り者でしかないんだなあ。

 でもね、こんな扱いに甘んじていると、母としても人間としても傷つくし、自信を失います。ほんとのダメ人間になっていくと思いますよ。

 

 とはいえ、やっぱり祖父母の協力は絶大です。病気のとき、残業のとき、運動会なのに休めないとき、子どもがさびしいとき、母子ふたりきりで息が詰まるとき。

 赤ちゃんのときはお腹いっぱいで寝ていれば幸せだった子どもも、二歳にもなるといろいろと感じるところが出てきます。母子ふたりだけでは、さびしいんだろうなと思うことが増えました。このままずっとふたりきりだと、子どもが精神的に不安定になるんじゃないかな? と心配にもなりました。

 こういうとき、ママ友付き合いが得意で、親子ぐるみで賑やかにしている人なら大丈夫なんでしょうけど、私はあいにく賑やかなのが苦手。他人様の子どもも苦手です。ここは意地をはらずに祖父母の近くに住むのがいいか……!

 そこで、思い切って出身地へUターンすることにしました。遠方なので、またまた無職&保育園待機の崖っぷちです。しかし、実家に同居は避けたい。ここは「近居」を選択しました。

■実家同居のメリットーー最大に使うと?

困りに困って、止むに止まれず実家に同居する場合のメリットを考えてみましょう。

祖父母が健康で経済的にも時間的にも余裕のある恵まれた状況であるとすると。

  • 家賃が浮く
  • 食費が浮く
  • 保育料が浮く
  • 夜や休日も子どもを預かってもらえる
  • 健康保険料が浮く(国保なら世帯割が浮きます。社会保険の扶養に入れるなら、タダになります。←これはやりすぎ)
  • 習い事の送り迎えを頼める(送迎できないと習い事もさせにくいです!)
  • 運動会など晴れ舞台を見てもらえる
  • 誕生日などのイベントが楽しくできる

などなど。いやー、いいことずくめですねえ。

え?

いやいや、この居心地の良さが当たり前になってしまうと、取り返しがつかないことになりますよ。

 続きは次回。