るろにん綴り

ぷーたろー気分のシングルマザーです。子育ても仕上げの時期となり、思い出したことも含めて書いてみる。

「同一労働・同一賃金」はフィクションです

 いつもいい仕事はないかとモヤモヤしている非正規労働者のみなさん。

 ニュースを見るたびに聞こえる同一労働・同一賃金というスローガン、「無理無理 何言ってんの」と思ってしまいますが、いかがでしょうか。

 会社がなぜ非正規雇用をするかというと、人員整理が容易だからです。正社員は、研修させたり色々な職域を経験させたりして、育てるのにコストがかかるもの。一方、非正規は常に安い賃金で、フレキシブル(解雇や時短が可能)で、かつ元気な労働力であってほしいわけです。格差はいかんと言われても、そこは身分が違うんだという世界です。

 

 だから、会社は正規・非正規が「同一労働」にならないよう、さらに気をつけるはず。業務に境界を引き、できる非正規社員が格上の仕事を求めても「いやいや、これは正社員の領域だから」という理由で、与えない。

 もし、上の仕事をする機会があっても、雇用期限を切っているから限界は見えています。これは市役所なんかでやっている方式ですね。派遣なら、三年が限度になりました。職場を変われば、またいちから細かいお作法を覚えなくてはいけません。

 

 

 この数年、いろいろな求人情報を見てきましたが、管理職か専門職みたいな難度高い業務・最低賃金+α・シフトきつい・残業あり・通勤手当なし、みたいなのがゴロゴロあって……正直、引きました。

最低賃金じゃないよ? +αあるよ? 高スペックで即戦力になる人、来てね!」ーーという求人主の声が聞こえた。

 ノーサンキュー。です。チープな待遇で、管理職みたいなしんどい仕事をやれるかっつーの。それなら正社員にしてくれってんだ!!

 

 政府の考えでは、ハケンもスキルアップして、高賃金をもらえるように頑張りなさい。派遣会社はそのために研修もするように。企業は、重要な仕事ができるようになった人は、正社員として雇いなさい。

 ーーということですね。しかし、会社が非正規を雇う理由を考えると、なまじのスペックでは高い時給は望めそうにありません。よほど特殊な技能がないとね。なおかつ、需要のある技能でないと意味なしです。そんな技能が非正規の業務のなかで得られるとしたら、よほど運がよかった場合だけでしょう。

 

 少し希望を感じるのは、非正規を正規の社員に登用する職場が、以前より増えているかな? と思われることです。

 求職するなかで、非正規から正社員登用制度を持つ大企業が複数ありました。いずれも接触してみて初めてわかったことで、ザックリ求人情報を見ているだけでは知り得なかったことです。高嶺の花とあきらめずに、行きたいところに突っ込むことって大事ですね。登用時に求められるのは特殊技能の高度さよりも、その企業における普通のレベルで、継続して業務ができる安定感が重要なのではないかと推測します。

 

 それと、情報としてわかりやすい「紹介予定派遣」がありますね。企業としても、いい人には長く働いてほしいし、雇われるほうも中を見てから正社員になるかを決められる。マッチングがうまくいけばお互いに幸せです。

 

 さて。私の場合ですが、非正規雇用ながら次の仕事が決まりました。やりたい仕事だし、とても働きやすい職場だと思うので、嬉しいです。ここでは正規雇用は無理なのが残念ですが、今は収入よりも「働きたいと思うところで働きたい」という気持ちを優先しました。

 就業時間が少し短いのですが、激務ではないし、時間きっちりに終わるので、空いた時間で副業が可能です。そして、同業他社よりは時給が良く、しんどいシフトもなく、有給も取りやすいなど福利厚生も良好なのがポイントです。

 

 アルバイトには「長時間働けば働くほど、時給が安くなる」という法則があります。パート労働のほうが時給のいい仕事が見つかるわけです。タコ部屋状態でしんどくなるくらいなら、掛け持ちする働き方のほうがいいのかもしれません。

(ただし、労基法関係なく長時間労働ができてしまい、労働環境は劣悪になる可能性もあるので要注意。)

 

 「多様な働き方改革」がいい方向へ進むよう、祈っておきましょう。ワタクシ、冷や汗かきながら余裕かましてますけど、数年後には食い上げになってるかもしれない。

 

 とりあえず、贅沢は言わない。どこででも食べていけるくらいに、最低賃金を上げてくれ。

 

大人の就活。面接に行ってきた

 いったい、人生で何度目の就活でしょうねー。今日は面接官がずらりと並んだ本格的な会場で、ひとりポツンと座らされてびびりました。

私は転職歴が多すぎて、経験業界もいろいろで、面接官の方々も面食らっている様子がありありと感じられました。面接官のみなさんの頭上には「この人、何者?」と、はてなマークが飛んでいる。雑多なつなぎの仕事は端折って書いたんですが、全部の行がめいっぱい詰まった履歴書に驚かれたようです。

そしてワタクシ、話下手です。コミュ障といってもいいくらいで、相手が求める答えを返すのが難しい。思い返すと、「ストレス解消法は?」なんて質問はもっと面白い答えがあったのに……などと思うことばかりです。あああいろいろ失敗!!! 

すぐに答えないとと焦って、方向違いな話をしてしまう。こればかりは普段の人付き合いの少なさゆえ、スキル不足です。ちょっとは面接対策本でも見ておくべきだったかしらん。

 

面接で最も答え方に困る質問は「なぜxxxを辞められたんですか?」「全然違う業界なのに、○○○に入ったきっかけは?」などです。転職が多いと必ず来る質問ですね。グダグダな経歴ですからなおさらです。文系なのに建築やってたり、フリーライターとか、海外で日本語教師とか。真面目にお堅い一社で勤め上げている方にはヤクザとしか思えないでしょうね。

辞めた理由は、残業が増えたり不規則だったりで子どもの生活時間と合わなくなったとかです。入った理由は、子育ての都合に合いそうなところがたまたま見つかったから。シングルマザーというだけで雇ってもらいにくいので、仕事を選ぶ余地はあまりなかったのが実情です。

でも、「すべては子どものために仕方なく」みたいな言い方になると、全部子どものせいにしてるみたいで、ちょっと気が引けます。 正直に言えば最大の原因は、私自身にあるからです。心身ともに負担が多くなった仕事はスッパリ辞めたい。少しでも面白い仕事をしたい。そういう気持ちに従ったまでです。

はい、すみません。ぶっちゃけ、飽き性なんです。辛抱も足りません。大学卒業時からプータローになりたくて、まともにシュウカツしなかった人間ですから、なんとか仕事にありついて、子どもと暮らしてこられて幸いだったと思います。

 

今日の面接、合格できるといいなあ。そうすれば、子育ての仕上げの時期をまっとうできる見通しなのです。ダメだったら他を探さねば……。

ところで、最後の質問は自分の性格についてでした。よく苦労人なんだねとか言われますが、のんびりしてます。その時々は必死ですけど、あとから考えるとテキトーすぎる。

ま、るろうにんですから。ね。